パンダコラム|社員との「1on1ミーティング」について考える。

近年の成長企業の多くが導入していると言われている1on1ミーティング(以下1on1)。シリコンバレーではすでに文化として根付いており、世界的にも人材育成の手法として注目を集めている。日本でもヤフーの1on1が注目されて以降、導入する会社も増えてきた。そんな1on1の内容や目的、効果、そして導入の際に気をつけたいポイントについて考えてみた。

 

1on1ミーティングとは?

1on1とは、その名のとおり、上司・部下による定期的な1対1のミーティングです。
目標や成果を確認する人事面談とは異なり、部下の成長をサポートするための時間が1on1です。
1on1を通じて上司は、部下がどういうキャリアを考えているのか、どういう悩みを持っているのかということを把握し、部下のサポートを行います。
人事面談が、評価者である上司から部下への一方的なコミュニケーションになりがちなのに比べて、1on1は「対話型のコミュニケーション」になります。時には上司も自分のことをオープンに話したり、部下から気付いた点を共有してもらったりする「対話」の場なのです。
1on1において重要なのは、上司が部下に現状の問題の解決策を考えさせること。そのため「部下に話をしてもらう」「上司が先に自分の考え、答えを言わない」といったことに注意をする必要があります。

 

1on1ミーティングの効果について

1on1を実施すると、以下のような効果が期待されます。

■部下との信頼関係が構築されコミュニケーションが円滑になる

1on1は信頼をつくる場であり、コミュニケーションの時間です。そして情報共有ではなく対話です。1on1を通じて相互理解を深めることによって、悩みを相談しやすい関係性を構築することができます。コミュニケーションの弊害は、意思決定の誤解にもつながると言われますが、トラブル削減など業務改善の効果が期待できます。

■上司の情報集や理解度が向上する

定期的に部下と話すことで、会社への意見なども出やすい環境づくりができ、会社の仕組みを見直すきっかけになるでしょう。副次的な効果として離職率の低下にもつながります。また部下の成長やキャリアビジョンの時間変化にも適時対応することができます。

■社員との仕事観を共有し、成長を促進する

意識的に今までの経験を振り返る場を設けることで、仕事上の目標の確認や次の仕事へ活かすことが明確になり、個人の更なる成長が促されます。また自分の考えをアウトプットすることで、自らのビジョンや弱み、強みに気づくことができます。

1on1ミーティング実施における注意点

■自己開示

相手に心を開いてもらうためには、自分が心を開かなければなりません。自分の本音を含めた話、業務で本人を見て気づくこと、自分の体験談等を話すことで、社員も自分の話をしやすくなります。価値観や本音は失敗や不満、もしくは成功体験の裏に隠されています。部下の経験や意見を共有するだけでなく、裏にある価値観をいかに引き出せるかは、上司の質問力にかかっています。

しかし、上司が話過ぎてしまっては本末転倒です。上司が話す時間は30分の1on1なら、多くても合計15分程度におさえましょう。

■導く(特に重要)

職場や会社で行う1on1は、本音(愚痴)をアウトプットだけの場になると定着、生産性の低下に繋がる恐い一面があります。

そこで実施前に前回の内容や、本人の仕事の状況、目標に対する進捗や差異など事前に確認しておく必要もあります。1on1が仕事と分離して行われると単なる不満を聞く場になり、アウトプットすることで、退職や生産性低下の原因になります。会社で行う1on1の場合、本人の目標達成や成長につながるため「どのように導くのか?」というミーティング全体のフレームを考えて行いましょう。

まとめ

1on1はその目的を踏まえたうえで、セッティングの仕方やコミュニケーションで本音を聞き出し、仕事感を共有して、導くことが非常に重要です。「面談」などのかしこまった場ではなく、業務を深く理解した上司が「部下の成長のため」という目的を意識して対話をする1on1は、部下の成長を促すでしょう。

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